Mami
宿題では、「あるテーマについて5〜6分フランス語で喋ったものを録音する」というものがありまして、これは大変刺激になりました。最初は全然言葉が出てこなくて、産みの苦しみでした。やっと録音できても、聞き直してみると、とてもゆっくりな喋りだし、間違いだらけ、多少自信のあった発音も、聞き取りにくいったら・・・。ショックでしたが、この練習は継続していこうと思いました。
レッスン以外にも、クロディーヌは私がいろんな人と話をする機会を作ってくれました。画家のご夫婦のお食事にお招きいただき、自然の中に佇む美しい石造りのおうちの中で、食前酒から始まりデザートで終わる正式な昼食を堪能しました。クロディーヌとご夫婦がフランス式のビズの挨拶をするのを見て、「私もしてみたい・・・」と思わず言ってしまい、彼らは笑いながら応えてくれました。私の初めてのビズ体験です。
最終日、マルシェの後、今度は、若いアーティストのカップルとのカフェでお茶、をセッテングしてくれていました。地元の人たちが集まるカフェはがやがやとしています。その中で必死に三人の会話を聞き取り、的外れでないような話題を自分からも提供してみる、とても貴重な体験でした。クロディーヌがいたから、「間違ってもいいや」、「意味不明だったら直してくれるだろう」と、思い切って会話に加わることができたのです。ちゃんとコミュニケーションがとれたことは大きな自信になりました。
他にも、演劇を観に行ったり、マッサージを受けたりと、たった一週間でよくこれだけ堪能したことと、自分でも驚きます。でも、私がこれだけ色々と体験したということは、クロディーヌはその何倍も忙しかったはずです。でも疲れた様子は全くありません。きっと一つ一つに集中して、無駄な時間を使わないのでしょう。私は、フランス語学習の前に、まずそこを見習わなければと思いました。
生活面での不自由も全くありませんでした。2階スペースが、自室、リビング、キッチン、シャワー、すべて一人で使えるとは予想していなかったので、一人になれる時間が取れたのはとてもありがたかったです。夜は毎晩自炊かな、と思っていたのですが、お昼に食べ切れなかったものをいただきましたので、時間の節約になり、お金もかからず、その分、書籍やワインを買って帰ることができました。モンバールは小さな町ですが、知的で文化的な町です。一週間では味わい切れません。二年後に、今度は二週間を夢見て、またフランス語学習に励みます。
Haruko
フランスは、気温こそ日本と変わらず暑かったのですが、湿度が低くてとても爽やかだったので、日本に帰るなり、余りの蒸し暑さにすっかり参ってしまいました。
やっと、少し暑さにも慣れ仕事も一段落してホッとしました。
今回のモンバールの滞在は最初、TGVがモンバール到着寸前に突然止まってしまい、一時間以上待たされる事から始まりました。更に、モンバールからの帰りのTGVもSNCF のストで運行しないとうなニュースも入り、不安いっぱいでした。
にこやかな笑顔のクロディーンが駅で待っていてくれて、なんだか自分の田舎に帰って来た様な気持ちにさせてくれました。
モンバールは思っていたよりもずっと小さな街でした。
時間がゆったり流れている様で、パリの騒がしさから解放されホッとする事が出来ました。
最初の夜から最後の朝食まで、クロディーンの心のこもった手では料理は、とても美味しくて、ついついいっぱい食べてしまい、帰ったら3キロ増えていました!でも、ここまで来て、こんなに美味しいお料理を食べずに我慢するなんて事は出来ません!
美味しいお料理のレシピも教えて頂いて大満足です!
モンバールの街は小さいのですが、周りに見るべき所が沢山あって、自由時間を持て余してしまうかと思っていましたが、とんでもなくて、毎日ステキな所へ連れて行ってもらって大感激でした!
クロディーンのお友達にもお茶会にお付き合い頂いたり、ピアノコンサートへご一緒したり、本当に中身がギュッと詰まった日程でした。
毎日3時間の授業はアッと言うまで、今まで自分の気付かなかった事を指摘してもらって、目からウロコでした!
出来ればもっと早くクロディーンに教えて頂きたかったと思います。
モンバールでの一週間は本当にアッと言う間に過ぎてしまいました。
まだまだ行ってみたい所も沢山あり、クロディーンの授業ももっと受けたかったです。
いつかまた、もっとゆっくりモンバールへ行きたいと思います。
そのためにも日本で頑張って仕事をしなくては!
モンバールを夢見て頑張って行こうと思います。
最後に、本当に細やかな心配りをして頂いて何から何までお世話になったクロディーンに心からお礼を申し上げます。
又きっと伺わせて頂きたいと思いますので、どうぞその時は宜しくお願いします😊
Junko
日本で勉強している時から、失敗したくないという気持ちからか、授業でもなかなか話せませんでした。
今回も何か言いかけても、説明できるかな、この話はやめておこう、なんて何度も迷っていました。
今思うと、Claudine は受け入れてくれているのに、何故自分の知る範囲の言葉で表現しなかったのか、私の努力不足にとても後悔しています。
あの一週間は、私にとってとてもキラキラした充実した一週間でした。
次は絶対に、恥をかく位、呆れられる位間違えて、直されて、クタクタな日々にしようと思います。(今回もクタクタでした。)
Claudine 、お料理本当に美味しかったです。
金曜日の夜、リヨンに行くまでの電車の中で食べるように、とサンドウィッチを作ってくださいました。
ソーセージとピクルスと野菜、今までフランスで食べたサンドウィッチの中で一番美味しかった。
一つでいいです、って言っちゃったけど、二つにすれば良かった。
日本に帰ったら2キロ、太っていました。
この夏はモリエールの本(もちろん日本語) を読もうと思っています。
できれば、また来年か再来年に行きたいと思っています。
Kikuko
でも,そんな心配は無用でした。友達が言っていたことはすべて真実で,私の期待を裏切るものは一つもありませんでした。
クローディーヌとのフランス語の授業は毎朝3時間ですが,朝の食事から,昼食,午後のアクティビティーに至るまで,クローディーヌは何時間も一緒に過ごしてくださって,その時間ずっと,フランス語で話すチャンスがあるのです。彼女はすぐに私の弱点を見つけて,「コミュニケーションには速度が大切。日本語で考えた言葉で話すのではなく,簡単なフランス語で,お互いのやり取りを楽しむこと。ちゃんと相手の目を見て話すこと。」と的確なアドバイスを次々と出してくれました。私は今更ながら,頭で考えていたって始まらない,声に出さなきゃ,とにかく話そうと思いました。クローディーヌは色々な質問を投げかけ,できるだけ私に話させてくれました。クローディーヌの家で過ごした後,リオンに行ってボランティアのフランス人女性に町を案内してもらいました。日本を出発する前は心配で,英語も話せる人をお願いしていましたが,6時間近くずっとフランス語で会話をすることできました。シャルルドゴール空港へ向かうTGVの列車の中でも,隣の女性の方に「どこまで行かれるのですか?」なんて気軽に話しかけることができたのはとても信じられないことです。「子供も独立して,フランス語を勉強しに来たの。」というと,彼女は‘Profitez de la vie’と耳打ちしてくれました。もちろんうまくはしゃべれませんでしたが,話すことに対する姿勢が大きく変わりました。この時私はクローディーヌにたくさんの勇気と気力をもらったのだなと気づきました。
もちろん,モンバールでの体験はフランス語学習だけではありません。フォントネー,シュミュール,クローディーヌの庭,一緒に摘んだカシス,ティコング,映画,プロ級の腕前の料理などなど盛りだくさん。全部を語ることができないのが残念です。今日本に帰って,お土産にいただいたクローディーヌお手製のカシスのジュレを食べるたびに,たくさんの楽しい思い出が鮮やかによみがえってきます。
Izumi

私が初めてClaudineの元を訪れたのは、49歳の時でした。人生の折り返し地点を前に、人生でやり残したことに手をつけよう! と思ったのです。難しい本が読めたり、政治の話などがしたいわけじゃない。ただ普通にフランスの人と会話をして、笑い合う。そんなことができたらいいな、と思ったのです。
子供にまだ手がかかる頃の1週間の旅は大きな冒険で、決意するのに勇気がいりました。でも、Claudineとの時間は、子育てと仕事に明け暮れてきた私にとって、何もかもが新しいことばかり。慣れない場所と言葉に右往左往しているうちに終わってしまい、たった1週間ではやっぱり無理かなぁと痛感して帰国したのですが、東京のフランス語教室の仲間は、そんな私を見て驚きました。
「どうしたの、すごくしゃべれるようになってる!」。
語学の力は一朝一夕では伸びません。でも、Claudineは私に「失敗してもいいからどんどん話して」「会話で大事なのは質問することよ。なんでもいいからどんどん聞いて」と教えてくれました。会話に一番大切なのは、そんな「度胸」なのだということを、Montbardで学んだのです。
それから5年後に2週間、そして7年後には3週間の授業と滞在を経て、今ではClaudineの家は私の第二の故郷のような存在になりました。
一番最初の滞在で画家のアニーさんの家を訪ねた時、Claudineは私に「もっとフランス語がわかるようになれば、Annieに料理を習うことだってできるのよ」と言いました。まだ全然話せなかった私は、ブルゴーニュでフランス語で料理を習う? そんな夢のようなことが自分の人生に起こるなんてことがあるんだろうか、と思ったものです。
そんな私が、2回目の滞在で本当に料理を習い、彫刻のstageに参加し、次の滞在では展覧会にも参加。そして今、フランスでアーティストインレジデンスの滞在ができないかと、真剣に考えています。
Montbardの駅に初めて降り立った7年前には思いもしなかった場所に、今、私は立っています。Claudineが用意してくれたすべてのもの、一緒に出かけた場所、会わせてもらった人々、様々な展覧会やコンサート。そんなわくわくする体験の積み重ねが、私に自信と度胸をつけてくれました。東京で座学をしているだけでは決して身につかなかった「生きる力」のようなものを、ここでもらった気がします。
7年前のあの日、勇気を持ってMontbardに行くことを決めてよかった。今あるすべてはその1歩から。ありがとう、Claudine.
礼見
都会暮らしの私には、人気(ひとけ)のないこの静けさが新鮮で心地よかった。
フランス語のレッスン、多彩なアクティビティ、私は充実した1週間を過ごした。クロディーヌの“食”に対する考え方に共感、私達は直ぐに意気投合した。新鮮で安全な地元の食材を使った彼女の料理は全て絶品、本当に美味しかった。「こんなに食べたら太るね~」と言いながら、毎回山盛りの料理を二人で平らげたのは楽しい思い出だ。
私は、フランス人の日常生活を体感したくて今回クロディーヌ宅を訪れた。フランス人の「質素でありながら豊かな生活」に幸せを感じた。
いつも相手を思いやり愛情深いクロディーヌ、絶え間なく動き回りエネルギッシュなクロディーヌ。
大好き!有難う!
安井キミコ(68歳)

トモミ
